― 全国経営者セミナー DAY1 で改めて確信したこと ―
1月21日、全国経営者セミナーDAY1で、強く心に残った言葉があります。
「3つの非が、新たな価値を生む。これが仕事である」
この言葉は、これまで私自身が経営の現場で感じ、実践してきたことを、見事に言語化してくれました。
一般的に、仕事において「非」は避けるべきものとされます。
しかし、価値創造の現場では、むしろこの「非」こそが出発点になります。
1.非効率
効率だけを追い求めると、仕事は平均化されます。
遠回りに見える試行錯誤、手間のかかる対話、すぐに成果が出ない取り組み。
これらは短期的には「非効率」ですが、人を育て、組織に厚みを持たせ、結果として強い価値を生みます。
2.非合理
数字や理屈だけでは説明できない判断が、経営にはあります。
人への投資、挑戦への後押し、まだ形にならない可能性への賭け。
合理性だけでは切り捨てられてしまうものの中に、次の成長の芽があります。
3.非正統
正しいやり方、前例、王道。
それらは確かに安全です。しかし、飛躍はありません。
新しい価値は、正統な道の少し外側にあります。
私は会議では、できるだけ多くの意見を聞きます。
特に「正統法」の意見は、安全で、納得感も高い。
しかし同時に、「飛躍がない」と感じることも少なくありません。
だから最終判断では、
反対意見が多い道、違和感のある道、まだ形になっていない道
を選ぶことが多くありました。
それは決して逆張りではなく、
「新たな価値は、常に少数意見の側から生まれる」
と信じているからです。
仕事とは、正解をなぞることではありません。
非効率・非合理・非正統という3つの“非”を引き受け、価値へと変換すること。
これこそが、経営であり、仕事なのだと、今回のセミナーで改めて確信しました。
私たちの会社も、これから先、
「安全」より「価値」を、
「正解」より「可能性」を選び続けていきます。
数字や理屈だけでは説明できない判断が、経営にはあります。
人への投資、挑戦への後押し、まだ形にならない可能性への賭け。
合理性だけでは切り捨てられてしまうものの中に、次の成長の芽があります。

会議で反対意見をどう扱うか
私の会議のスタンスは明確です。
「全員が賛成している案は、すでに誰かが考え尽くした案である可能性が高い」。
反対意見が出たとき、私はそれを否定材料ではなく、未来のヒントとして扱います。
・なぜ反対なのか
・どこに違和感を感じているのか
・言葉になっていない懸念は何か
この「引っかかり」の中に、往々にして重要な論点が隠れています。
反対意見が出ない会議は、意思決定が早いようで、実は最も危険です。
なぜ少数意見を経営判断に残すのか
多数決は民主的ですが、経営判断は民主主義ではありません。
少数意見は、
・経験からくる直感
・現場でしか見えない兆し
・まだ言語化されていない変化であることが多い。
私は、最終判断の際に
「反対意見をすべて理解した上で、それでも選ぶか」を自分に問い続けています。
結果として、反対意見が多い道を選ぶこともあります。
それは勇気ではなく、経営者の責任だと考えています。
最後に
仕事とは、正しさを守ることではなく、
まだ見ぬ価値を生み出すことです。
安全な意見が並ぶ会議より、
違和感と緊張感のある会議のほうが、未来をつくります。
これからも私は、
「反対意見の多い道」にこそ、新たな価値があると信じ、経営判断をしていきます。
